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【2022】IT導入補助金の申請代行の選び方のコツは?サポート内容を確認しよう

It導入補助金の申請代行

IT導入補助金は、ITツールの導入を検討している中小企業や小規模事業者が活用すべき制度です。補助金額は最大で450万円、毎年補助を受けることも可能な大変魅力的な補助金だからです。

しかし、IT導入補助金の採択率は40%前後ですので、決して簡単に需給できる補助金ではありません。そもそも、日々の業務に追われている事業者にとっては、細かい要件を把握したり、事業計画を考えたりする時間を捻出することは大きな負担となり、申請自体が難しい状況であることも少なくありません。

そこで検討したいのが、補助金申請を専門としている業者への申請サポートの依頼です。事業計画の策定や申請書類の作成などの面倒な作業は専門家が行いますし、補助金申請のプロである専門家のノウハウを活用すれば、採択されやすくなったり補助金額が上がったりといった面でも期待できるからです。

今回は、補助金申請の専門家へ申請サポートを依頼するメリット・デメリットや、専門家を選ぶ際のポイントを解説しています。ぜひ最後までご覧になり、IT導入補助金の申請にお役立てください。

IT導入補助金とは

IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者等(個人事業主含む)が自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を国が補助することで、業務効率化・売り上げアップをサポートする制度です。

  • 通常枠である「A・B類型」
  • ポストコロナの状況に対応したビジネスモデルへの転換を目指す特別枠=低感染リスク型ビジネス枠である「C・D類型」

の4類型が設定されており、それぞれの補助率や補助金額は次のようになっています。

類型 補助金額 補助率 補助対象
A類型 30万円〜150万円未満 1/2以内 ソフトウェア購入費用及び導入するソフトウェアに関連するオプシヨン・役務の費用
B類型 150万円〜450万円以下
C-1類型 30万円〜300万円未満 2/3以内 ソフトウェア購入費用及び導入するソフトウェアの利用に必要不可欠なハードウェアのレンタル費用と関連するオ  プシヨン・役務の費用
C-2類型 300万円〜450万円以下
D類型 30万円〜150万円以下

IT導入補助金については以下の記事で詳しく解説していますので、概要や申請方法をチェックしてください。

IT導入補助金で申請代行を活用するメリット

IT導入補助金を申請するにあたり、専門家へサポートを依頼すると、面倒な要件の把握や申請書の作成に時間を取られることがなくなり、本業の事業に注力することができます。

そればかりか、採択される確率が上がったり受給額が上がったりと、たくさんのメリットを享受できる可能性が高くなります。ここでは、それらのメリットについて詳しく解説していきます。

申請書作成の手間が省ける

IT導入補助金の申請書の作成は、予想以上に手間と時間がかかります。

まず、申請の要件を把握した上で必要事項を書類に記入したり、必要となる添付書類を集めたりしなければいけません。さらに、思い描くビジネスプランを誰にでもしっかりと伝わるように文章に落とし込まなくてはいけません。これらの作業は、本業が忙しい経営者にとってはかなりの負担になるはずです。

この点、補助金の専門家に申請のサポートをお願いすれば、書類の作成から申請まで一気通貫で行ってくれますので、経営者自身は本業に注力しながら補助金を得ることができるのです。

採択される可能性が高くなる

申請サポートを利用すると、補助金が採択される確率が高くなるといえます。

補助金申請を専門としている業者は、これまでも多くの補助金申請を行ってきた経験があり、その経験で培った申請ノウハウや採択されやすい事業計画の策定方法を熟知しているからです。さらに、要件の変更点などの最新情報の収集や、採択の傾向の分析も行っているため、採択率が格段に上がる申請書の作成ができるからです。

IT導入補助金の採択率は4割程度となっており、半数以上が不採択となっているのが現実です。専門知識を存分に活かしながら申請書を作成する専門家のサポートを受けることで、採択される可能性が高くなることは明白です。

採択までの時間を短縮できる

補助金の申請を専門家に依頼することにより、申請の検討を始めてから採択されるまでの時間を短縮することができます。

専門家に任せれば、自身で要件を確認したり、必要書類を作成したり、申請書を作成する必要がなくなります。専門家が作成する申請書は、当然採択されるに足る内容になっていますので、内容の確認や修正を求められることはありませんし、必要書類の添付忘れなどのミスは起こりにくいため、スムーズに採択に進むからです。

受給額が増える可能性がある

申請サポートを利用すると、補助金受給額の増額も期待できます。専門家ですので、事業者の経営状況を的確に判断することができ、経費を最大限利用できる事業計画を策定してくれるからです。

また、IT導入補助金の4つの類型のうち、どの類型で申請するかで補助金額は変わります。専門家の目を通すことにより、経営状況に最適かつ補助金額も限度額まで受けられる類型を検討することができるのです。

経営相談を受けられる

専門家へ補助金の申請書の作成を依頼すると、補助金申請はもちろんのこと、経営についてアドバイスを受けることもできます。

補助金の申請にあたって、事業計画の策定が最も重要なポイントです。その事業計画を専門家と一緒に練り上がることで、自社の強みや弱みなどの課題を把握することができますし、今後の自社の発展につながる多くのアドバイスを受けることができるのです。

IT導入補助金で申請代行を活用するデメリット

これまで説明してきたように、IT導入補助金の申請サポートを専門家に依頼すると多くのメリットを受けられます。しかし、もちろん良いことばかりではありません。

メリットに比べると少ないですがデメリットもありますので、しっかりと確認して、申請サポート依頼の判断材料にしてください。

申請代行の費用がかかる

専門家に依頼するデメリットとしては、報酬を支払う必要があることが挙げられます。報酬金額については後ほど詳しく解説しますが、「着手金」や「成功報酬」が定められていることが多く、また万が一不採択になった場合は、着手金は返金されない場合もあります。

ただし、メリットの項目でお伝えしたように、専門家が申請サポートを行うことで採択率が上がったり、受給額が増えたりする可能性があることも間違いありません。ですので、申請サポートの利用を考える際はこれらの長所と短所を事前によく検討するようにしてください。

悪質な代行業者に騙される危険性がある

IT導入補助金の公式ホームページにも記載されていますが、IT導入支援事業者登録を受けていない事業者が、架空の補助金申請を斡旋するケースがあるようです。また、着手金を騙し取ることを目的に、申請要件に照らして確実に採択されないとわかっているにも関わらず、事業者へ営業をかけ強引に受注に漕ぎ着ける業者も存在します。

このような悪質な業者に引っかかってしまうと、時間とお金をムダにするだけでなく、経営が傾いてしまう危険性まであります。

この点に関しては、後半で専門家の選び方を解説していますので、ぜひ読んで頂きたいのですが、最終的にはご自身で判断するしかありません。専門家に依頼する際には、悪質な業者が存在することも念頭に置いて頂き、じっくりと検討してください。

IT導入補助金で申請代行を依頼すべき専門家

「IT導入補助金申請の専門家」といわれても、具体的な職業をパッと思い浮かべることができる方は多くないことでしょう。ここでは、補助金申請で申請サポートを依頼すべき専門家についてお伝えします。

補助金の申請を代行できる専門家

補助金申請のサポートを依頼できる主な専門家は次のとおりです。

  • IT導入支援事業者
  • 商工会や商工会議所
  • 弁護士
  • 税理士
  • 公認会計士
  • 中小企業診断士
  • 行政書士
  • コンサルティング会社

IT導入支援事業者は、IT導入支援事務局や外部の審査委員会の審査を通して認定される事業者のことです。つまり、事務局からお墨付きをもらった業者ですので、依頼する際の安心感はあるでしょう。

しかし、IT導入支援事業者はITツールのプロではありますが、補助金申請のような行政手続きのプロではありません。ですので、慣れていない支援事業者に依頼した場合、事業計画の策定の面で詰めの甘さが出てしまう可能性があります。

その他、権威の高い弁護士や公認会計士などのいわゆる士業も申請のサポートができますが、中でも事業計画の策定を得意としているのは中小企業診断士です。補助金申請は事業計画書の良し悪しで採択結果が左右されるので、精度の高い事業計画を策定する必要があります。その点、中小企業診断士は経営コンサルタントの資格ですので、事業者の状況の分析や今後の事業展開を盛り込んだ精度の高い事業計画書の作成ができるからです。

その他、行政書士はもともと許認可を得るために官公庁に提出する書類作成の専門家ですが、 その中でも補助金申請を専門に行っている事務所においては事業計画書の作成にも慣れているため、中小企業診断士と並んで頼れる存在といえるでしょう。

専門家に依頼してから採択までの流れ

契約内容によって異なりますが、補助金申請を専門家に依頼する際の流れは、概ね次のようになります。

  1. 電話やメールで専門家に問い合わせをする
  2. 専門家から現状についてヒアリングを受ける
  3. 専門家が申請・採択可能と判断した場合、申請サポートの内容や条件について説明を受ける
  4. サポート内容や費用面を検討し依頼する
  5. 契約書のやり取りや着手金の振込を行う
  6. 専門家に必要な書類等を渡し、書類作成・申請の完了を待つ
  7. 採択決定の通知後に事業を開始する
  8. 事業完了後の報告書の作成や提出等のアフターフォローを受ける
  9. 補助金の交付額の最終決定通知を受け、補助金を受給したら専門家へ報酬を支払う

上記のとおり、専門家とは綿密なコミュニケーションを取る必要があるので、事業計画の策定能力はもちろんのこと、人間性の相性も含めた専門家に依頼する必要があります。

IT導入補助金の申請代行にかかる一般的な報酬相場

IT導入補助金申請の専門家への報酬の支払い方は、大きく分けると次の2つがあります。

  • 着手金 + 成功報酬型
  • 完全成功報酬

どちらの支払い方法を選択する際にしても明確にしておかなければならないのは、成功報酬のパーセンテージが「採択時点での金額」にしてなのか、または「実際の支給補助金額」に対してなのかです。

前者の場合は、採択された金額によって成功報酬額が決まるので、その後実際に支給される補助金が減ってしまったら成功報酬のパーセンテージが上がってしまうからです。

着手金 + 成功報酬型

それぞれの相場は、着手金が5〜10万円、成功報酬が補助金支給額の10%~15%ほどであることが一般的です。

完全成功報酬

完全成功報酬型は補助金支給額の20%ほどが相場です。

完全成功報酬型は依頼する事業者側にとっては、採択されなかった場合のリスクを最小限に抑えられるメリットがあります。ただし、専門家側にとってはリスクとなるため、採択された場合の成功報酬が高めに設定されていることが多いのです。

IT導入補助金の申請代行業者の選び方・ポイント

補助金申請をサポートする業者は、インターネットで検索すると数多く出てきます。しかし、「報酬が安いから」「事業所の近くだから」といった安易な理由で依頼するのは避けるべきです。

補助金申請のゴールは、希望の補助金額を受給し事業を発展させることです。その可能性を最大限広げるためにも精度の高い事業計画を策定できる業者を選ぶ必要があるからです。

ここでは、信頼のおける補助金申請の専門家を選ぶポイントについて解説します。確実に採択を得るために、また、着手金詐取などの被害に遭わないために、ぜひ次のポイントを踏まえて専門家を選んでください。

補助金申請の実績が豊富

補助金申請の専門家を選ぶ際の最重要ポイントが、補助金申請の経験や採択実績が豊富かどうかです。採択実績の豊富な業者は、申請についてのノウハウが蓄積されていますから、多様な事業ジャンルに対応できますし、イレギュラーな問題が起こっても対応できるからです。

申請サポートの実績は業者のホームページで確認できますが、架空の実績を掲載している可能性もあります。依頼に少しでも不安がある場合は、直接電話をして補助金申請について質問してみましょう。

採択実績や補助金申請についての質問を直接行うことで数多の業者をふるいにかけ、本物の専門家を探しましょう。

報酬の説明をしっかりとしてくれる

契約の前に報酬の説明をしっかりしてくれるかどうかも、専門家を選ぶ際に重要なポイントです。

一般の事業者は、補助金申請について一体どのくらいの費用が必要なのかわからないでしょう。その際に、必要経費と報酬を分けて明確に説明してくれる業者は信頼できるといえます。

中には、不要なオプション等を報酬に含めているにも関わらず、あたかも申請サポートの料金として提示する業者もいます。納得して報酬を支払うためにも、多くの業者のホームページを見て相場を把握したり、報酬の内訳を細かく確認したりすることが大切です。

サポート範囲を説明してくれる

補助金申請に際して、どこまでサポートするかをきちんと説明してくれる業者は信頼できるといえます。

補助金を申請するからには、希望した補助金額を受給したいと考えますので、信頼できる専門家は補助金支払いまでをサポート範囲にしていることが多いです。着手金をもらうことや採択されることを第一と考えている業者は、申請後のフォロー等のサポート範囲を明確にしないこともあります。

採択後に事業を予定どおりに行えなかったり、事業完了の報告ができなかったりすると十分な補助金を受け取れない危険性がありますので、「どこまでサポートしてくれるのか」という点については、必ず確認するようにしてください。

まとめ

IT導入補助金の申請は、経営者や担当者自身でも行うことができます。しかし、手間や時間がかかり事業経営に影響が出ることや採択率の低さを考えると、補助金申請の専門家に頼ることは得策といえるでしょう。

今回紹介した専門家を選ぶポイントに気をつければ、会社の状況に合った専門家と出会うことができるはずです。当サイト「補助金バンク」には補助金申請の専門家が在籍していますので、専門家を探す手間も省けます。IT導入補助金の申請を検討される際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人
野竿 健悟
この記事を書いた人
野竿 健悟
株式会社トライズコンサルティング 代表取締役 中小企業診断士
補助金に精通しており、自ら申請をご支援し、高採択率の実績を持つ。元システムエンジニアであり、知見を活かしたシステム開発の補助金申請の支援実績多数。

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